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【第4回】「D」が難しいのはどうして?仕組みの必要性

2017年7月

 ほとんどの中学校、高校は期末テストが終わった頃でしょうか。皆さん、期末テストの結果はいかがでしたか。事前に「目標」は設定できていましたか。目標を達成するための計画は立てられていましたか。計画通りに学習を進めることができましたか。
 計画通りに進められた人はテスト結果を見ながら、うまくいった部分、うまくいかなかった部分をしっかり確認しておきましょう。
 計画通りに進められなかった人もいるかもしれません。計画は入念に立てたつもりなのに挫折してしまったという人はいったいなぜそうなってしまったのでしょう。計画のどこに問題があったのでしょう。今月は「D」を妨げるものについて説明していきます。


【第3回】「P」が難しいのはどうして?

2017年6月

高3生はそろそろ総体シーズン。これが終わるといよいよ本格的に受験生としての取り組みが始まりますね。来たるべき勝負の時期に備えてしっかり計画を立てて進めていかなければなりません。これまでにも伝えてきましたが、「PDCA」のサイクルを回していくために、「P」は最も重要な意味を持っています。先月号でお伝えしたように、「P」の作業で最初に準備しておかなければならないのが「目標」です。目標を立てることによってその目標達成のために必要なことが確認でき、そのための計画を立てることが可能となります。
 目標は、例えば「将来の夢と志望校」、「テストの目標得点や目標順位」でもいいでしょう。将来の夢がはっきりと決まっていれば、そのために選ばなければならない学校・学科が絞られてきます。そこが決まればどのくらいの得点が必要なのかがわかります。大学入試の場合は必要な科目もある程度絞られてきます。


【第2回】中間テスト PDCAが難しいのはどうして?

2017年5月

 5月になりました。これから中間テストを迎えるという人はきちんと計画「P」を立てられていますか。計画通りに実行「D」できていますか。中学生・高校生にとって、定期テストの学習はどういう形式で進めていくべきなのか、再度PDCAサイクルを使って確認していきましょう。既に中間テストが終わった人はまずテスト勉強の基本である以下のことがきちんとできていたのかチェックしてみてください。

 まず、皆さん計画「P」を立てる前に一番重要なことは何でしょうか。それは、「目標」を決めることです。今回は中間テストの学習計画を例に挙げていますから「中間テストで何点をとる。何位以上に入る」などの目標を決めておかなければいけません。
 なぜ目標が必要なのでしょう。テストには基本から応用までいろんな難度の問題が出題されます。ですから目標得点や順位によっては基本問題が解ければ大丈夫という人もいれば、応用問題までを解けるようにならなければ目標得点や順位に到達できないという人もいるのです。例えばテストで80点以上取りたいという人は、基本問題はもちろん多少の応用問題までをできるようにならなければいけません。基本問題を半分以上間違っていて目標を達成できるでしょうか。範囲のどのレベルの問題をどこまでできるようになっておかなければならないのか、そこを把握しておかなければ、テスト勉強の目指すべき完成度がわからなくなります。計画を立てる前に目標は必ず決めておきましょう。 


【第1回】 PDCAって何?

2017年4月

4月、いよいよ新学年がスタートします。生徒の皆さんは1つ大人になった気分で新しい教室での日々を過ごしていることでしょう。しかし学年が上がることで学習内容の難度が上がりますから、きちんと理解していくためには復習が必要になってきます。

小学生、中学生、高校生で、日々の復習の姿勢が作れている人はどのくらいいるでしょうか。誰に何を言われなくても定期的に、そして効果的に復習ができている人はなかなかいないものです。もちろんその重要性は分かっていても、なかなかやる気が起きない、何をしていいか分からないという人もいるでしょう。

また、習い事や部活動のためになかなか時間が取れないという人も少なくありません。また、復習が重要だから姿勢を作ろうとして学習計画を立てる人もいますが、うまく計画が立てられなかったり、実行してみても集中力が続かなかったり、3日坊主で終わってしまったりと、せっかくの計画も挫折してしまう人が後を絶ちません。復習を中心とする学習習慣は一朝一夕に身に付くものではないからです。